メモ

on John R. Searle(ジョン・R・サール)

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人格の同一性

新刊ならぬ旧刊情報。サール『Mind』における「人格の同一性」(Personal Identity)についての訳文検討のお伴に。 シドニー・シューメーカー『自己知と自己同一性』菅豊彦、浜渦辰二訳、勁草書房、1989 シドニー・シューメイカー...

生きているのはひまつぶし

「深沢七郎」という文字を目にするたびに、また、「フカザワシチロー」(*1)という音を人から聞いたり自ら発したりするたびに、自動的にわたしの頬はゆるんでしまう。それが言祝ぐべき事柄なのか、はたまた憂慮すべき事態なのかはよくわからないのだが、と...

タイムスリップの断崖で(第6回)

出てからかなり経っているのだが、今日ようやくチェックできた。 絓秀実「「革命無罪」から「愛国無罪」へ――「東風」計測の新・尺度」、『en-taxi』2005年夏号(第10号)、扶桑社 enーtaxi 第10号 (ODAIBA MOOK)作者...

対話の回路

小熊英二『対話の回路――小熊英二対談集』新曜社、2005 対話の回路―小熊英二対談集作者: 小熊英二出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2005/07メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (59件) を見る 帰りの電車...

犬描写、第三の大家

先日、わたしは次のような記事を書いた。 ※敬愛する大西巨人氏のひそみにならい(いつもどおり内容には大きな落差があるが、形式だけを見習って)、以下に長々と引用する。 ◇哲劇メモ > みそつかす(2005年7月19日)腹が立ってしかたがないので...

語りと断念

思考可能なものたち、それはすなわち語りうるものたちのことだ。それゆえ、思考可能性の変化とは、語りうるものたちの変化にほかならない。語りうるものの領域が変化する。しかし、その変化を語ることはできない。ただ、変化しつつ語り続けること。なるほど、...

「言語の論理的分析による形而上学の克服」

ルドルフ・カルナップ「言語の論理的分析による形而上学の克服」内田種臣訳、『カルナップ哲学論集』永井成男、内田種臣編訳、紀伊國屋書店、1977 カルナップ哲学論集作者: ルドルフ・カルナップ,永井成男,内田種臣,内井惣七出版社/メーカー: 紀...
記事

みそつかす

腹が立ってしかたがないので(上記エントリー参照)、気分を鎮めようと幸田文を読んでみる(仕事は?)。書棚からとりだしたのは、ご存じ『みそっかす』。 幸田文『みそっかす』岩波文庫、1983 みそっかす (岩波文庫 緑 104-1)作者: 幸田文...

カルナップほか

明日の某研究会のために資料作成。主役はこれ。 ルドルフ・カルナップ「言語の論理的分析による形而上学の克服」内田種臣訳、『カルナップ哲学論集』永井成男、内田種臣編訳、紀伊國屋書店、1977 カルナップ哲学論集作者: ルドルフ・カルナップ,永井...

マラブー女史来日(3)

二度あることは三度あるということで、またおしかけてしまった。 講演会「世界史と喪の可塑性―ヘーゲルの未来」 講師:カトリーヌ・マラブー(Catherine Malabou)氏日時:2005年7月8日(金) 17:00-19:00会場:一橋大...

マラブー女史来日(2)

毎度おしかけるのもいかがなものかと思いつつ出かけてきた。 「哲学の使命」――東京日仏学院ラウンド・テーブル@東京日仏学院エスパス・イマージュ/同時通訳付き/入場無料カトリーヌ・マラブー藤本一勇西山雄二(司会) 何故、どのようにして哲学者にな...

重箱の隅――大森荘蔵

TODOリスト 大森荘蔵の「量子論的非決定性」への「屈服」を再検討 cf. 『言語・知覚・世界』『新視覚新論』『哲学の迷路』 ◇哲劇メモ > メモ

「哲学」――ウィトゲンシュタインとデリダ(ローティ)

リチャード・ローティ『哲学の脱構築――プラグマティズムの帰結』室井尚、吉岡洋、加藤哲弘、浜日出夫、庁茂訳、御茶の水書房、1985「哲学を純粋に保つこと――ウィトゲンシュタイン試論」「エクリチュールとしての哲学――デリダ試論」 哲学の脱構築―...

マラブー女史来日(1)

『わたしたちの脳をどうするか――ニューロサイエンスとグローバル資本主義』をめぐって@日仏会館/2005年7月5日(火)/午後6時/601会議室,入場無料/同時通訳付きカトリーヌ・マラブー(パリ第10大学)港千尋(写真家,多摩美術大学) カト...
記事

他者自己

たぶんこっちだったような気がするの。他者のような自己自身 (叢書・ウニベルシタス)作者: ポールリクール,Paul Ricoeur,久米博出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1996/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (7...

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まるで魅入られたかのようにひとびとが繰り返しそこに立ち戻って来る命題――私はそういう命題を哲学の言語から消してしまいたいのだ。 ――ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン『確実性の問題』第31節、菅豊彦訳、ウィトゲンシュタイン全集9、大修館書店...

「説明」「理解」「解釈」――リクールとローティ

「説明と理解」つづき。 リクール ポール・リクール「説明と了解」久米博訳、『解釈の革新』久米博、清水誠、久重忠夫訳、白水社、2005 解釈の革新作者: ポール・リクール,久米博,清水誠,久重忠夫出版社/メーカー: 白水社発売日: 2005/...
記事

「説明」「理解」――ウリクト

※=「根本諸概念(仮」なる構想下にメモを集積する予定。その作業用のカテゴリー。 *-* G・H・フォン・ウリクト『説明と理解』丸山高司、木岡伸夫訳、産業図書、1984 やっと2周目が完了。まったくもって地味だし、ちょっと旧くなっているところ...

解釈の革新

先月に亡くなったフランスの哲学者ポール・リクールの論文集。 ポール・リクール「説明と了解」、『解釈の革新』久米博、清水誠、久重忠夫訳、白水社、2005(新装版)解釈の革新作者: ポール・リクール,久米博,清水誠,久重忠夫出版社/メーカー: ...