マルクスから再考する労働の哲学☆猫町倶楽部×もぐら会

猫町倶楽部×もぐら会の読書会で話をします。
全3回の大型企画。第1回は1月29日、第2回は3月9日、第3回は未定です。

  • 【講義】吉川浩満「マルクスから再考する労働の哲学(1/3)」、猫町倶楽部&もぐら会、Campfire、2019/1/28

下記は紫原明子さんの開催宣言。

”無理せず自分らしく生きたい”

そんな、いたってシンプルな願いの前に決まって立ちはだかるもの、それはお金の問題です。何とかお金を得なければ生きていけない私たち。お金を得るための最も手っ取り早い方法は労働です。ところがかくも自由が保障された時代にありながら、労働は未だ多くの人にとってできれば避けたいもの、言うなれば罰ゲームです。労働のせいで決して少なくない人が心身を病み、ときに命を落とすこともあります。日曜日の夜に放送されるアニメ「サザエさん」を見ると翌日からの労働が思い起こされ気分が沈む「サザエさん症候群」なる症状もあるといい、労働は長きに渡り、私達の「無理せず自分らしく生きたい」望みを打ち砕く最強のラスボスとして君臨し続けています。

「新しい働き方」という言葉が安易にもてはやされる一方で、その中核を担うとされてきたギグ・エコノミーの闇もついに顕在化しつつある昨今。私達の労働はどうしてこうも、楽しく、創造的なものとなり得ないのでしょうか。 性格の悪いあの上司が 、守銭奴のあの社長が悪いんでしょうか。そうかもしれません。でも、見方を変えればそんな上司も社長も実は、大きく抗いがたい社会システムの中で性格を悪くし、金に汚くならざるを得なかった可能性もあります。何しろ私達は個でありながら、既存の社会の中で、その一員として生きていかざるを得ないからです。

この読書会では、全3回(予定※)にわたり、哲学ライターの吉川浩満先生を講師にお迎えし、マルクスの説いた、資本主義経済における労働疎外の問題について学びます。私達を取り巻く労働の困難を広い視野のもとで捉え直すことで、「無理せず自分らしく生きる」ためのヒントを見出すことを目的としています。
      
 【文:もぐら会主宰・紫原明子】

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