猫町倶楽部×もぐら会の読書会で話をします。
全3回の大型企画。第1回は1月29日、第2回は3月9日、第3回は未定です。
- 【講義】吉川浩満「マルクスから再考する労働の哲学(1/3)」、猫町倶楽部&もぐら会、Campfire、2019/1/28
エッセイストの紫原明子さん主催のもぐら会と猫町倶楽部のコラボ企画『マルクスから再考する労働の哲学』第二回は3/9(月) 課題本はラース・スヴェンセン『働くことの哲学』読了指定範囲は第二章「仕事と意味」と第十章「人生と仕事」講師は吉川浩満さん。会場:渋谷CAMPFIRE https://t.co/5ULPx9n8Ga pic.twitter.com/REyIHE0XPF
— 山本多津也@猫町倶楽部 (@tatsuya1965) February 10, 2020
エッセイストの紫原明子さん@akitect主催のもぐら会とのコラボ企画『マルクスから再考する労働の哲学』全3回。第一回を1/28(火)に開催。講師は吉川浩満@clnmnさん。課題本はマルクス『経済学・哲学草稿』の中から読了指定範囲「疎外された労働」(35頁)会場は渋谷CAMPFIRE
https://t.co/eEL3ay4G7O pic.twitter.com/EgzUwNE83u— 山本多津也@猫町倶楽部 (@tatsuya1965) January 14, 2020
下記は紫原明子さんの開催宣言。
”無理せず自分らしく生きたい”
そんな、いたってシンプルな願いの前に決まって立ちはだかるもの、それはお金の問題です。何とかお金を得なければ生きていけない私たち。お金を得るための最も手っ取り早い方法は労働です。ところがかくも自由が保障された時代にありながら、労働は未だ多くの人にとってできれば避けたいもの、言うなれば罰ゲームです。労働のせいで決して少なくない人が心身を病み、ときに命を落とすこともあります。日曜日の夜に放送されるアニメ「サザエさん」を見ると翌日からの労働が思い起こされ気分が沈む「サザエさん症候群」なる症状もあるといい、労働は長きに渡り、私達の「無理せず自分らしく生きたい」望みを打ち砕く最強のラスボスとして君臨し続けています。
「新しい働き方」という言葉が安易にもてはやされる一方で、その中核を担うとされてきたギグ・エコノミーの闇もついに顕在化しつつある昨今。私達の労働はどうしてこうも、楽しく、創造的なものとなり得ないのでしょうか。 性格の悪いあの上司が 、守銭奴のあの社長が悪いんでしょうか。そうかもしれません。でも、見方を変えればそんな上司も社長も実は、大きく抗いがたい社会システムの中で性格を悪くし、金に汚くならざるを得なかった可能性もあります。何しろ私達は個でありながら、既存の社会の中で、その一員として生きていかざるを得ないからです。
この読書会では、全3回(予定※)にわたり、哲学ライターの吉川浩満先生を講師にお迎えし、マルクスの説いた、資本主義経済における労働疎外の問題について学びます。私達を取り巻く労働の困難を広い視野のもとで捉え直すことで、「無理せず自分らしく生きる」ためのヒントを見出すことを目的としています。
【文:もぐら会主宰・紫原明子】
コメント