文庫化☆サール『MiND 心の哲学』

2006年に朝日出版社より翻訳刊行したジョン・R・サール『MiND 心の哲学』が、このたび、ちくま学芸文庫として生まれ変わりました。

「よく知られている理論、しかも影響力のある理論が、そもそも全部誤っているという点で、心の哲学は、哲学のなかでも類を見ないテーマである」。言語哲学の大家であり、「中国語の部屋」などの思考実験や、デリダとの論争でも知られる哲学者ジョン・サールによる入門書は、この驚くべき断言からはじまる。「心」をめぐる議論がこれまで見落としてきたものとは、いったい何か。二元論、唯物論、機能主義、行動主義、髄伴現象説など従来理論の錯誤を次々に暴き、意識、知覚、志向性から自己、自由意志まで、ありとあらゆる心的現象を自然主義的観点のもとに明快に位置づける、このうえなく刺激的な入門書。

目印はおなじみルネ・マグリットの『人の子』(1964)。シャツの襟が違う。複数のヴァージョンがある?

 


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