『ウィトゲンシュタイン――ビルドゥングス・ロマン』 [来るべき書物]
ウィトゲンシュタインの歩みを、「ある種の知的な気分」(©ギルバート・ライル)のアンチ・ビルドゥングス・ロマンとして描く。
- 『論考』が「批判的に乗り越え」られて『探究』が成ったのではない
(『論考』は乗り越え不能(©サルトル)である) - そもそも『探究』は『論考』の批判ではない
- むしろ『論考』の不可避性を解明するのが『探究』である
- 『探究』に終着点があるとすればそれは『論考』である
(逆ではない。著作同士の構造的関係と著作年代の順序の関係とを見誤ってはならない)
など、「大胆な主張」(トンデモな主張)(もしかしたら凡庸な主張)が続出。
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