非哲学者による非哲学者のための(非)哲学の講義☆朝カル

いよいよ第4シーズンへ。『プリズン・ブレイク』ならクライマックスです。

  • 【講義】酒井泰斗、吉川浩満「非哲学者による非哲学者のための(非)哲学の講義」朝日カルチャーセンター新宿教室、2021/4/28, 5/26, 6/23

今シーズンは自己啓発特集。

https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/4a8f1d9d-3500-5d34-4fed-5ffd0acc9d3c
 朝日カルチャーセンターでは一線の哲学研究者たちによるバラエティに富んだ多数の哲学講義が開催されていますが、本講座は、それらとはまったく異なる性格を持っています。本講座は、哲学に関心のある非専門家たちが集まって、非専門家である講師二人とともに、哲学との「大人のつきあい方」について相談しあうための互助会であることを目指しているからです。
 今シーズンからは、過去の講座で要望の多かった文献講読講義を、自己啓発書の古典を使って開始します。課題は二つ:手続きを踏んで形式的にテクストを読む訓練と、我々自身の通俗性について反省的に検討することです。
 自己啓発は、哲学のライバルプログラムとしてすでに私たちの思考に深く大きな影響を与えていますが、それだけでなく私たちが帯びざるを得ない通俗性を反映してもいます。これから1〜2年ほどの時間をかけて、自己啓発の一つの起源だと言われる「ニューソート」へと歴史をたどり・調べながら、私たち自身の通俗性について考えてみたいと思います。その作業は、自己啓発書の愛好者にも嫌悪者にも無関心な人にも、そしてなにより、哲学とのつきあい方に苦慮している私たち皆にとって 有意義なもの──「自分自身を知ること」に関わるもの──になるはずです。
 なお、本講座の受講にあたっては、哲学に関する特別な知識も過去の講座の受講経験もまったく必要ありません。(講師・記)

<取り上げる古典の候補>※この中より数冊取り上げる予定です。
ラルフ・ウォルドー・エマソン(1841)『自己信頼』
オリソン・スウェット・マーデン(1894)『前進あるのみ ─「究極の楽観主義」があなたを成功へと導く』
プレンティス・マルフォード(1889)『精神力:その「思い」があなたの人生をつくる』
ラルフ・ウォルドー・トライン(1897)『人生の扉をひらく「万能の鍵」』
ジェームズ・アレン(1902)『「原因」と「結果」の法則』
ウィリアム・アトキンソン(1906)『引き寄せの法則』
ウォレス・ワトルズ(1910)『富を引き寄せる科学的法則』
デール・カーネギー(1936)『人を動かす』
ナポレオン・ヒル(1937)『思考は現実化する』
ノーマン・ヴィンセント・ピール(1952)『積極的考え方の力』
マクスウェル・マルツ(1960)『自分を動かす:あなたを成功人間に変える』
ジョセフ・マーフィ(1963)『眠りながら成功する』


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