『ドーン・オブ・ザ・デッド』――ゾンビ革命

見事なできばえ。

ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」のあの妙に牧歌的な不気味さ(それがいまなお人びとを魅了してやまないわけだが)とはまったく異質な、狙いどおりにキャッチーな作品に仕上がった。これはこれでほとんど非の打ちどころのない完成品(テーマ性や心理描写がなくて不満という人がいるけれども、少なくともこの作品については、そういった要素があまり明示的に盛り込まれなくてよかったと思う)。

まず、「みんなもういい加減わかってると思うんでさっそく本題に入るわけだが」とでもいうようなキビキビした展開がよい。

そしてなにより、ショッピングモールから脱出した主人公たちのバスを無数のゾンビ群集が取り囲む、その模様を上空から映し出すシーン。革命映画ですね。ゾンビ革命。

けっこうなものを観させていただきました。誘ってくださった動物造形作家のAさんとSさん、ありがとうございました。

なお、専門家のレヴューのうちでいちばん楽しく読んだものはこちら。→ 「町山智浩アメリカ日記」(id:TomoMachi:20040317)

cf. 『ドーン・オブ・ザ・デッド』→http://dotd.eigafan.com/

ところで、本編上映前にローランド・エメリッヒの最新作『デイ・アフター・トゥモロー』の予告編が流れたのだが……不覚。観たい……。

ヤケになった子どもの台詞でぼくがいちばん好きというか感銘を受けるのは、「みんな死んじゃえばいいのに」というものなのだが、そういう人*1は必見(ただし、当然ながら例によって例のごとく最後にはちっぽけな人間たちが愛と勇気と友情によって偉大なる力に打ち勝っちゃうわけで、その辺ご注意を)。

cf. 『デイ・アフター・トゥモロー』→http://www.foxjapan.com/movies/dayaftertomorrow/

*1:どういう人だ。

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コメント

  1. Aの分+S より:

    いえいえこちらこそ、はるばると、ありがとうございました。

  2. clinamen より:

    またよろしくお願いします。