安東量子さんに聞く☆本屋タイトル

3月22日、『海を撃つ』の安東量子さんにお話を伺います。

安東量子『海を撃つ——福島・広島・ベラルーシにて』(みすず書房)の刊行を記念しましたトークイベントを行います。

本書は、福島県の南の端、いわき市に住まう植木屋の安東量子さん(1976年生まれ)が書いた、福島第一原発事故以後の7年半の記録です。告発でも日記でも報道でも報告書でもドキュメンタリーでもありません。

安東さんは、「私が強く願ったのは、ただ一つだけだ。2011年の3月、津波による夥しい訃報と、避難区域にこの先起きるであろう艱難の予兆に震えながら、誰かを助ける力が欲しい、痛切にそう願った」と書いています。

内容の詳細は以下の版元のページで読むことができます。2番目のリンクは「いくつかの章の短い抜粋」です。

https://www.msz.co.jp/book/detail/08782.html
https://www.msz.co.jp/topics/08782/

著者の眼差しは「原子力災害後の人と土地の回復とは何か」に照準されています。政治家や専門家や電力会社や活動家や業界に任せてよい問題ではないでしょう。では、「社会運動」ならぬ「人文系」の在野研究者として、「哲学の劇場」主宰のおふたりは、本書をどう読んでくださるでしょうか。

心脳問題について、進化論と適応主義について、百科全書的な知識の海について、文学を論じる視点の顚倒について、遺伝子と人工知能と人間の再定義について、おおいに語り著作を世に問い、数々の明敏・快活な書評や読書指南を披露してきた山本貴光・吉川浩満両氏に、この『海を撃つ』を読んでいただこう、安東量子さんと語らっていただこう、というのが本会の趣旨です。

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