記事

読書と鼻汁

インフルエンザで倒れ一週間を棒に振ってしまった。眠れないまま布団の中で唸っているのもなかなかつらい。こうしてはいられない。苦しみながらもなにか本を読もうと手にとったのが、(哲劇では)おなじみのエピクテトス『人生談義』(岩波文庫)。すると、だ...
記事

会社はいろいろ、管理もいろいろ、訓練だっていろいろ、咲き乱れるの

複数の会社を渡り歩いてみると、(当然のことながら)管理と訓練の様態や程度もそれぞれ違っておもしろい。経験したなかで、いちばん「なっていない」会社は、こんな風だった。管理する側(経営者、管理職)は立場上、会社の業績や経済の動向などを引き合いに...
記事

走り納め(未遂)

今日は今年の走り納めをしようと早起きをした。風の冷たさが身体にこたえる季節だが、今年最後のライディングに気合いを入れ直し、Schottのライダーズ・ジャケットに身を包んだ。ガレージに眠るローライダーを外に連れ出す。朝の光に黒い車体が輝く。閑...
記事

エピクテトスからマルクスへ

(政治を)ひとまず「ある範囲の人びとすべてを拘束することがらを決定すること」と定義しよう。――橋爪大三郎「政治」、『事典 哲学の木』講談社エピクテトスはストアの倫理をその極点にもたらした。また彼に至って倫理は哲学と外延を同じくすることになる...
記事

今年の3冊(2002年)

今年もいろんなことがあった。本も売るほどたくさん出た。というわけで、今年に出た本のベスト3を(順不同)。エリック・ホッファー自伝―構想された真実作者: エリックホッファー,Eric Hoffer,中本義彦出版社/メーカー: 作品社発売日: ...
記事

新世紀のことば――WとD、食事とセレナーデ

いわゆる哲学の本を読みはじめてからというもの(それはたった十年前のことだが)、私はずっと、一方でウィトゲンシュタイン、他方でドゥルーズという二人のアイドルを持っていた(相手をアイドルにしてしまうのは私の致命的な欠点である)。私の二人との接し...

「哲劇メモ」取扱説明書

ごあいさつ こんな寂しい場所まで、ようこそお越しくださいました。ありがとうございます。この「哲劇メモ」は、「哲学の劇場」管理人の片割れ、吉川浩満(よしかわ・ひろみつ)が運営するブログです。気の向くままにご覧いただけたらと思いますが、いちおう...

プロフィール / 仕事の一覧

吉川浩満(よしかわ・ひろみつ) 文筆家。1972年3月、鳥取県米子市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、現職。関心領域は哲学/科学/芸術、犬/猫/鳥、デジタルガジェット、映画、ロックなど。哲学愛好家。Tシャツ愛好...

『エピクロス哲学』

ジャン・ブラン『エピクロス哲学』有田潤訳、文庫クセジュ291、白水社、1960 エピクロス哲学 (文庫クセジュ 291)作者: ジャン・ブラン,有田潤出版社/メーカー: 白水社発売日: 1960/09メディア: 単行本この商品を含むブログ ...

「形而上学入門」

アンリ・ベルクソン「形而上学入門」坂田徳男訳、『世界の名著64 ベルクソン』中央公論社、1979年世界の名著 (64) ベルクソン 中公バックス作者: ベルクソン,澤瀉久敬出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1979/01メディア: ...
記事

なぜ人を殺してはいけないのか?

という特集が、『文藝』(1998年夏号、河出書房新社)で組まれていることをご存じでしょうか。文芸誌なんぞを読む奇特な人が日本全国でどれだけ生息しているのか想像もつかないけれど、まあ2000人前後ってところでしょうから、ここをご覧になってくだ...
記事

無題

たくさん読むこと、ゆっくり考えること。
記事

死ぬにはいい日

「今日は、死ぬには、いい日だ!」サウスダコタの歴史に残るウーデッドニーが占領された時、こう叫ばれた。しかし、誰が最初に叫んだかは記憶されていない。オグララスー族のクレージーホースは、1876年6月25日、ジョージ・アームストロング・カスター...
記事

びっくりさせない方法

私の祖母は、浴槽に注いだお湯を止めるのをいつも忘れてしまう。私がまだ実家で祖母と一緒に暮らしていた時分、このことは私にとって何よりも大きな悩みの種であった。水道代やガス代が惜しいわけではない。そうではなく、お湯がいっぱいにあふれていることに...
記事

僕の西暦2000年問題

唐突だが西暦2000年の年越し、それを思うと今から憂鬱でたまらない。映画『ストレインジ・デイズ』ではないが、愚か者どもが気狂いのような狂躁状態に陥り、馬鹿騒ぎをやらかすに違いない。僕には視える、芸能人・文化人の醜態を垂れ流すテレビ各局、新宿...