Nさんから最新号の『未来』をいただく。注目は岡田秀則氏による山形国際ドキュメンタリー映画祭レポート。
- 岡田秀則「沈む風景、浮き上がる風景――第9回山形国際ドキュメンタリー映画祭報告」、『未来』2005年12月号(no.471)、未來社
http://www.miraisha.co.jp/mirai/mirai.html
今回のYIDFFを、1.YIDFFなるイベントの変遷、2.映画なる制度の液状化、3.ドキュメンタリーなる概念の面妖さという3層のレイヤーを通してコンパクトに概括する良質レポート。行ったひとも行けなかったひとも、ぜひ読んでみてほしい。
ちなみに『未来』というのは、いまもっともトンがってる映画雑誌(*1)――ではなく、出版社・未來社のPR誌。定期購読も可能だし、大型書店では無料で配布されている(*2)。
- (*1)こう言うと怒られます。
- (*2)不用意にレジに持っていくと「ピッ」と計上されるおそれがあるのでご注意を。
YIDFF、せっかく全日程いたんだからなにか書かねばと思いながらも、観た作品をリストアップしただけで(http://d.hatena.ne.jp/clinamen/searchdiary?word=%2a%5bYIDFF%5d)なにもできないでいるうちに、時機を完全に逸してしまった。
上記レポートも出たことだし、今後は少し時間に余裕ができたときにでも作品単位でポツポツなにか書いていこうと思う。今回YIDFFで観た作品のなかで、(肯定的・否定的言辞を含めて)ちょっとなにか書いてみたいなと思うのは下記の作品群。
- 『金槌と焔』
- 『ダーウィンの悪夢』
- 『ルート181』
- 『三つの名前を生きた映画人』
- 『2つの名前を持つ男――キャメラマン金学成・金井成一の足跡』
- 『ニッポン・プレゼンツ』
- 『隠された爪跡――関東大震災朝鮮人虐殺記録映画』
- 『男の顔は履歴書』
- 『Identitiy』
- 『Dear Pyongyang』
しかし、時間がたつにつれてどんどん忘れていく……。映像と妄想の区別がつかなくなる。ま、観ている最中にも区別なんてつかないんだろうけど。そもそも眼だってレンズなんだし、観るもの自体がつねに記憶とともにあるのだから(一般論オチ
◇アトリエ・マニューク – 岡田秀則公式サイト
http://users.ejnet.ne.jp/~manuke/
◇未來社
http://www.miraisha.co.jp/
◇山形国際ドキュメンタリー映画祭
http://www.city.yamagata.yamagata.jp/yidff/
【関連記事】
◇哲劇メモ > [YIDFF]
http://d.hatena.ne.jp/clinamen/searchdiary?word=%2a%5bYIDFF%5d
コメント
次号は〈なみおか〉!
http://www.miraisha.co.jp/mirai/mirai.html
映画雑誌ではないと思います。
しかも鈴木一誌氏で!
※いまもっともトンがって(ry
「世界」1月号(最新号)にて四方田さんが「在日」特集の報告を書かれています。紙幅の都合もありますが、“紹介”に傾いているのが惜しい気もしないではない。『ダーウィンの悪夢』監督インタビューも掲載。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/
まぁ買っていただきたいところですが──世界は金で買えないが、「世界」は780円で買えるのだ!(どっかで聞いたような台詞)──、某所においてありますので、そこで読んでいただいても結構です。某所には、某祭の某型録もおいてあったりしますので、お立ち寄りの際にはそちらもごらんあそばせ。
おお、世界もとい『世界』買います! お知らせありがとうございました。某所で読むと目がわるくなりそうで…(すでにわるいですが)