東浩紀さん率いるゲンロンカフェのトークイベントに登壇します。
- 斎藤哲也×山本貴光×吉川浩満「「人文的、あまりに人文的」な、2016年人文書めった斬り!」、ゲンロンカフェ、2016/12/7
「人文的、あまりに人文的」な、2016年人文書めった斬り!
【イベント概要】
月間電子雑誌『ゲンロンβ』で「人文的、あまりに人文的」と題し、毎月2冊の人文書を徹底解剖する対談連載している山本貴光さんと吉川浩満さん。
いっけん難解そうであったり、ニッチであったりする書籍も、2人の手にかかると魔法のようにその意義が読み解かれ、読者に対して開かれていきます。
この魔法の読書対談をゲンロンカフェで、生で味わいたい! 山本吉川コンビに編集者の斎藤哲也さんを交えて、博覧強記の3人が2016年の人文書をめった斬りにします!【日時と会場】
2016/12/7(水)19:00~21:00@ゲンロンカフェ/東京・五反田
昨年に行った「紀伊國屋じんぶん大賞プレイベント」と同じメンバーで、2016年に出た人文書についてあることないことお話しします。これからも毎年やりたいなあ。
ぜひ遊びにきてください。
トークイベントの模様はニコニコ生放送でも視聴可能です。
live.nicovideo.jp
追記
イベントで掲示した2016年の人文書、私的ベスト20(+α)と全リスト108を置いておきます(少し改変)。
私的ベスト20 ※順不同
マレー・シャナハン『シンギュラリティ――人工知能から超知能へ』NTT出版
海猫沢めろん『明日、機械がヒトになる ルポ最新科学』講談社現代新書
アトゥール・ガワンデ『死すべき定め――死にゆく人に何ができるか』みすず書房
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『セカンドハンドの時代──「赤い国」を生きた人びと』岩波書店(+岩波現代文庫化)
荒木優太『これからのエリック・ホッファーのために──在野研究者の生と心得』東京書籍
アン・ウォームズリー『プリズン・ブック・クラブ――コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』紀伊國屋書店
酒井泰斗ほか編『概念分析の社会学2──実践の社会的論理』ナカニシヤ出版
杉田俊介『非モテの品格──男にとって「弱さ」とは何か』集英社新書
小平麻衣子『夢みる教養――文系女性のための知的生き方史』河出ブックス
稲葉振一郎『不平等との闘い――ルソーからピケティまで』文春新書
宇野重規『保守主義とは何か――反フランス革命から現代日本まで』中公新書
互盛央『日本国民であるために──民主主義を考える四つの問い』新潮選書
加藤陽子『戦争まで──歴史を決めた交渉と日本の失敗』朝日出版社
大澤真幸『可能なる革命』太田出版
石川義正『錯乱の日本文学──建築/小説をめざして』航思社
絓秀実『タイム・スリップの断崖で』書肆子午線
ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン『ラスト・ライティングス』講談社(+『秘密の日記』)
デイヴィッド・ルイス『世界の複数性について』名古屋大学出版会
野矢茂樹『心という難問──空間・身体・意味』講談社
青山拓央『時間と自由意志――自由は存在するか』筑摩書房
+α ※入れ忘れ、時期違い、ジャンル違い、等々
橘玲『「読まなくてもいい本」の読書案内――知の最前線を5日間で探検する』筑摩書房
橘玲『言ってはいけない──残酷すぎる真実』新潮新書
カンタン・メイヤスー『有限性の後で──偶然性の必然性についての試論』人文書院
永井均『存在と時間 ――哲学探究1』文藝春秋
雨宮まみ『まじめに生きるって損ですか?』ポット出版
崔実『ジニのパズル』講談社
村田沙耶香『コンビニ人間』文藝春秋
ケヴィン・ケリー『〈インターネット〉の次に来るもの──未来を決める12の法則』NHK出版
エルネスト・グラッシ『形象の力──合理的言語の無力 高山宏セレクション〈異貌の人文学〉』白水社
スタンリー・カヴェル『悲劇の構造――シェイクスピアと懐疑の哲学』春秋社
小谷野敦『文章読本X』中央公論新社
ジャン・アメリー『罪と罰の彼岸 新版』みすず書房
石牟礼道子『苦海浄土 全三部』藤原書店
池田浩士、高谷光雄『戦争に負けないための二〇章』共和国
加藤典洋『世界をわからないものに育てること――文学・思想論集』岩波書店
堀越英美『女の子は本当にピンクが好きなのか』Pヴァイン
ダーウィン『人間の由来』上下、長谷川眞理子訳、講談社学術文庫
田辺武夫『卓球アンソロジー』近代文藝社
2016年人文書108
1 伊藤邦武『プラグマティズム入門』ちくま新書、2016/1/6
2 バウムバルデン『美学』講談社学術文庫、2016/01/09
3 カンタン・メイヤスー『有限性の後で──偶然性の必然性についての試論』人文書院、2016/01/23
4 マレー・シャナハン『シンギュラリティ――人工知能から超知能へ』NTT出版、2016/01/29
5 アレックス・メスーディ『文化進化論──ダーウィン進化論は文化を説明できるか』NTT出版、2016/02/08
6 吉見俊哉『「文系学部廃止」の衝撃』集英社新書、2016/02/17
7 エレツ・エイデン『カルチャロミクス──文化をビッグデータで計測する』草思社、2016/02/18
8 荒木優太『これからのエリック・ホッファーのために──在野研究者の生と心得』東京書籍、2016/02/24
9 堀越英美『女の子は本当にピンクが好きなのか』Pヴァイン、2016/02/26
10 藤田直哉編著『地域アート──美学/制度/日本』堀之内出版、2016/03/10
11 栗原康『村に火をつけ、白痴になれ――伊藤野枝伝』岩波書店、2016/03/24
12 岡田温司『天使とは何か――キューピッド、キリスト、悪魔』中公新書、2016/03/24
13 永井均『存在と時間 ――哲学探究1』文藝春秋、2016/3/28
14 石川義正『錯乱の日本文学──建築/小説をめざして』航思社、2016/04/01
15 モンテーニュ『エセー』7、白水社、2016/04/01
16 安田理央『痴女の誕生──アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』太田出版、2016/04/01
17 飯田祐子『彼女たちの文学――語りにくさと読まれること』名古屋大学出版会、2016/04/12
18 橘玲『言ってはいけない──残酷すぎる真実』新潮新書、2016/04/15
19 ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン『ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』──第一次世界大戦と『論理哲学論考』』春秋社、2016/04/20
20 國分功一郎『民主主義を直感するために』晶文社、2016/04/28
21 ハワード・S・ベッカー『アート・ワールド』慶應義塾大学出版会、2016/04/30
22 酒井泰斗ほか編『概念分析の社会学2──実践の社会的論理』ナカニシヤ出版、2016/04/30
23 村井則夫『人文学の可能性──言語・歴史・形象』知泉書院、2016/05
24 管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか──冤罪、虐殺、正しい心』洋泉社、2016/05/11
25 湯山玲子、二村ヒトシ『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』幻冬舎、2016/05/12
26 ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン『ラスト・ライティングス』講談社、2016/05/13
27 スティーヴン・ワインバーグ『科学の発見』文藝春秋、2016/05/14
28 山本圭『不審者のデモクラシー──ラクラウの政治思想』岩波書店、2016/05/18
29 海猫沢めろん『明日、機械がヒトになる ルポ最新科学』講談社現代新書 、2016/05/18
30 稲葉振一郎『不平等との闘い──ルソーからピケティまで』文春新書、2016/05/20
31 クレア・ビショップ『人工地獄——現代アートと観客の政治学』フィルムアート社、2016/05/24
32 太田絋史『モラル・サイコロジー――心と行動から探る倫理学』春秋社、2016/05/25
33 野矢茂樹『心という難問──空間・身体・意味』講談社、2016/05/27
34 関曠野『なぜヨーロッパで資本主義が生まれたか――西洋と日本の歴史を問いなおす』NTT出版2016/05/30
35 ジャック・デリダ『獣と主権者II──ジャック・デリダ講義録』白水社、2016/06/08
36 フランコ・モレッティ『遠読――〈世界文学システム〉への挑戦』みすず書房、2016/06/11
37 鈴木大介『脳が壊れた』新潮新書、2016/06/16
38 宇野重規『保守主義とは何か――反フランス革命から現代日本まで』中公新書、2016/06/21
39 互盛央『日本国民であるために──民主主義を考える四つの問い』新潮選書、2016/06/24
40 アトゥール・ガワンデ『死すべき定め――死にゆく人に何ができるか』みすず書房、2016/06/24
41 マーカス・レディカー『奴隷船の歴史』みすず書房、2016/06/25
42 雨宮まみ『まじめに生きるって損ですか?』ポット出版、2016/06/27
43 早川タダノリ『「日本スゴイ」のディストピア──戦時下自画自賛の系譜』青弓社、2016/06/30
44 崔実『ジニのパズル』講談社、2016/07/06
45 村田沙耶香『コンビニ人間』文藝春秋、2016/07/27
46 コンディヤック『論理学 考える技術の初歩』講談社学術文庫、2016/07/12
47 松枝啓至『懐疑主義』京都大学学術出版会、2016/07/13
48 小川さやか『「その日暮らし」の人類学――もう一つの資本主義経済』光文社新書、2016/07/14
49 ルイ・アルチュセール『哲学においてマルクス主義者であること』航思社、2016/07/15
50 パスカル『パンセ』下、岩波文庫、2016/07/16
51 西垣通『ビッグデータと人工知能──可能性と罠を見極める』中公新書、2016/07/20
52 井上智洋『人工知能と経済の未来──2030年雇用大崩壊』文春新書、2016/07/21
53 ケヴィン・ケリー『〈インターネット〉の次に来るもの──未来を決める12の法則』NHK出版、2016/07/23
54 橘宗吾『学術書の編集者』名古屋大学出版会、2016/07/23
55 ロジャー・クラーク『幽霊とは何か──500年の歴史から探るその正体』国書刊行会、2016/07/25
56 ジャック・ル=ゴフ『時代区分は本当に必要か?――連続性と不連続性を再考する』藤原書店、2016/07/26
57 池田浩士、高谷光雄『戦争に負けないための二〇章』共和国、2016/07/29
58 加藤典洋『日の沈む国から――政治・社会論集』岩波書店、2016/08/05
59 加藤陽子『戦争まで──歴史を決めた交渉と日本の失敗』朝日出版社、2016/08/09
60 三宅陽一郎『人工知能のための哲学塾』ビー・エヌ・エヌ新社、2016/08/11
61 ポール・チャーチランド『物質と意識──脳科学・人工知能と心の哲学 原書第3版』森北出版、2016/08/18
62 エリー・アレヴィ『哲学的急進主義の成立I-III』法政大学出版局、2016/08-12
63 島泰三『ヒト――異端のサルの1億年』中公新書、2016/08/18
64 田辺武夫『卓球アンソロジー』近代文藝社、2016/8/20
65 デイヴィッド・ルイス『世界の複数性について』名古屋大学出版会、2016/08/26
66 石牟礼道子『苦海浄土 全三部』藤原書店、2016/08/26
67 ジル・ドゥルーズ『ドゥルーズ書簡その他』河出書房新社、2016/08/26
68 大黒岳彦『情報社会の〈哲学〉――グーグル・ビッグデータ・人工知能』勁草書房、2016/08/27
69 アン・ウォームズリー『プリズン・ブック・クラブ――コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』紀伊國屋書店、2016/08/30
70 ダーウィン『人間の由来』上下、長谷川眞理子訳、講談社学術文庫、2016/09-10
71 ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史──文明の構造と人類の幸福』上下、河出書房新社、2016/09/08
72 岡本裕一郎『いま世界の哲学者が考えていること』ダイヤモンド社、2016/09/09
73 マット・リドレー『進化は万能である――人類・テクノロジー・宇宙の未来』早川書房、2016/09/21
74 ハリー・G・フランクファート『不平等論――格差は悪なのか』山形浩生訳、筑摩書房、2016/09/12
75 小平麻衣子『夢みる教養――文系女性のための知的生き方史』河出ブックス、2016/09/13
76 青山拓央『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』太田出版、2016/09/14
77 藤田一照、永井均、山下良道『〈仏教3.0〉を哲学する』春秋社、2016/09/20
78 エルネスト・グラッシ『形象の力──合理的言語の無力 高山宏セレクション〈異貌の人文学〉』白水社、2016/09/22
79 カルロ・ギンズブルグ『ミクロストリアと世界史――歴史家の仕事について』みすず書房、2016/09/22
80 デイヴィッド・J・チャーマーズ『意識の諸相』上下、春秋社、2016/09/23
81 大澤真幸『可能なる革命』太田出版、2016/09/23
82 デリダ、豊崎光一『翻訳そして/あるいはパフォーマティヴ: 脱構築をめぐる対話』法政大学出版局、2016/09/26
83 ニコライ・ゴーゴリ『死せる魂』河出書房新社、2016/09/27
84 加藤典洋『世界をわからないものに育てること――文学・思想論集』岩波書店、2016/09/29
85 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『セカンドハンドの時代──「赤い国」を生きた人びと』岩波書店、2016/09/30
86 J・G・バラード『J・G・バラード短編全集1――時の声』東京創元社、2016/09/30
87 熊谷晋一郎ほか『障害者運動のバトンをつなぐ――いま、あらためて地域で生きていくために』生活書院、2016/10/01
88 ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』ちくま学芸文庫、2016/10/06
89 ジャン・アメリー『罪と罰の彼岸 新版』みすず書房、2016/10/08
90 大澤真幸『日本史のなぞ――なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか』朝日新書、2016/10/13
91 杉田俊介『非モテの品格──男にとって「弱さ」とは何か』集英社新書、2016/10/14
92 イタイ・ヤナイ、マルティン・レルヒャー『遺伝子の社会』エヌティティ出版、2016/10/17
93 古市憲寿『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』光文社新書、2016/10/18
94 橋爪大三郎、大澤真幸『げんきな日本論』講談社現代新書、2016/10/19
95 寺尾隆吉『ラテンアメリカ文学入門――ボルヘス、ガルシア・マルケスから新世代の旗手まで』中公新書、2016/10/19
96 フランソワーズ・エリチエ『男性的なもの/女性的なものII――序列を解体する』明石書店、2016/10/20
97 津野海太郎『読書と日本人』岩波新書、2016/10/21
98 スタンリー・カヴェル『悲劇の構造――シェイクスピアと懐疑の哲学』春秋社、2016/10/25
99 佐々木敦『未知との遭遇 完全版』星海社新書、2016/10/26
100 加藤典洋『言葉の降る日』岩波書店、2016/10/26
101 梯久美子『狂うひと――「死の棘」の妻・島尾ミホ』新潮社、2016/10/31
102 平井靖史ほか編『ベルクソン『物質と記憶』を解剖する ―― 現代知覚理論・時間論・心の哲学との接続』書肆心水、2016/11/07
103 小谷野敦『文章読本X』中央公論新社、2016/11/16
104 マックス・ボルン『原因と偶然の自然哲学 新装版』鈴木良治訳、みすず書房、2016/11/19
105 カール・クラウス『人類最期の日々[普及版]』上、法政大学出版局、2016/11/25
106 絓秀実『タイム・スリップの断崖で』書肆子午線、2016/11/25
107 ジェシー・プリンツ『はらわたが煮えくりかえる: 情動の身体知覚説』勁草書房、2016/11/30
108 青山拓央『時間と自由意志――自由は存在するか』筑摩書房、2016/11/25
全員のリストは下記に。
20161207 斎藤哲也×山本貴光×吉川浩満「『人文的、あまりに人文的』な、2016年人文書めった斬り!」 | 哲学の劇場
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