2004-09

ふたつの種族

『ふたつの種族――レーヴィとフランクル』 善意の人間とそうでない人間――フランクル 溺れるものと救われるもの――レーヴィプリーモ・レーヴィとヴィクトール・フランクルによる、ふたつの「ふたつの種族」論。 すなわちある人間が収容所の看視兵に属し...
記事

穴を掘る、穴を埋める

穴を掘る。スコップで土をかきだす。なぜ掘るのか。そこで躓いたからだ、ときみは言う。しかし、いくら掘っても、そこにはなにも見つからないだろう。そもそも、躓いたのは地面においてであり、地中においてではなかったわけなのだから。もちろん、あらゆる意...

おつかれさま

おじさん@ラーメン屋の話(*)を書いていたら、「救急車で運ばれたオカモトくん」のことを思い出した。 もう半年ちかくも前のこと(正確には2004年4月27日。とある事情により日付も覚えている)。 京王井の頭線のホームで、携帯電話で話をしている...

意味と他者性

武蔵小金井のラーメン屋でのこと。店にはいると、「ランチタイムはラーメン大盛またはライスをサービス!」という貼り紙がある。そして時はまさにランチタイムであった。隣の席におじさんがやってきた。ポロシャツに綿パン姿。フツーの、といっては語弊がある...

問題論

『問題論――哲学的、あまりに哲学的』 問題はそれが適切に記述(定式化)された時点で終わる(解決ではなく)。しかし解答のない問題は問題ではない。問題を定式化すること(=哲学)は、解答を与えないのであるから、いってみれば詮無いことである。しかし...

しっぽとおすわり

まっすぐな尻尾のお犬さまが、その尻尾を猫のようにクルリと身体に巻きつけて「おすわり」をしているところを、お前らはご覧になったことがありますか? 少なくとも小生はありません(*1)。考えてみれば、すわっているときに尻尾をダランと伸ばしていると...

ギクッ☆メール

あまり知られていないことだが(*1)、わたくしのメールアドレス(*2)に届くメールの98%(*3)はスパムメールである。とにかくたくさんくる(みなさんもそうではないかと想像する)。 だからスパムメールにはもう慣れっこのつもりなのだが、ときど...

マ散歩(非)会話

マ散歩中、犬を連れたおばさん二人が道端で立ち話。通りかかったときに二人の会話が漏れ聞こえてきたので、不肖わたくしも会話に参加(@脳内)してみることにした(丸カッコ内)。 「だいたいね、ワンちゃんを連れた人は話をするものよ」 (ずいぶん断定的...

哲学/科学/芸術

ドゥルーズ=ガタリの定式化と、それにたいする疑問。 哲学は概念を創造し 科学は関数を創造し 芸術は感覚を創造するいったい「なに」が3つあるのか。人間活動のすべてなのか。「創造行為」なのか。それとも人間活動すなわち創造行為なのか。そこのところ...
記事

パンケーキ

前回の雑記(*1)でシュガートーストのことを書いていたら、パンケーキ事件を思い出した。あまり知られていないことだが(*2)、わたくしが冗談・揶揄・からかいを抜きに安んじて「先生」と呼べる人物は、学生時代からの恩師であるA先生のみである(以下...
記事

シュガートースト

えっへん。 あまり知られていないことだが(*1)、わたくしは「シュガートースト」なる食物がけっこう好きである。といっても、味にたいして強いこだわりがあるわけでもない。コンビニに置いてあるような、安物の食パンに安物の砂糖をまぶした安物のマーガ...

サリュ

NHK BS2にて『2001年宇宙の旅』を放映中。 冒頭に出てくるサルたちを見るたんびに、笑いがこみあげてきてついには爆笑してしまうのはわたくしだけでしょうか。 『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督、アメリカ/イギリス、1...

犬本の掟

犬のいる暮し (文春文庫)作者: 中野孝次出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/01メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (2件) を見る妻と私と三匹の犬たち (河出文庫)作者: 江藤淳出版社/メーカー: 河出書...