デリダの明日(はどっちだ?)

『名を救う──否定神学をめぐる複数の声』ジャック・デリダ『名を救う──否定神学をめぐる複数の声』(もう書店に並んでる?)を刊行する未來社が企画するパネル・ディスカッション。

「マンスリーセミナー『書物復権』」の第7回。この「マンスリーセミナー」というのは、「書物復権8社の会」(岩波書店紀伊國屋書店勁草書房東京大学出版会白水社法政大学出版局みすず書房、未來社)が今年4月から紀伊國屋ホールで開催している連続セミナー。「毎回多彩な講師をお招きし、「書物に未来はあるのか?」という近年多く発せられる問いに、ズバリ、「書物なくして人類の未来はない」とお答えしようという試み」(http://www.kinokuniya.co.jp/01f/fukken/)とのこと。

21世紀初頭の世界は、日本はどうなっていくのか。迷走する政治状況のなかで、想像力の貧窮化にともなう文化の危機、学問の危機、大学の危機には底知れぬ不気味さがある。デリダ没後一年、この哲学者が存命していたら、いまの状況をどう見るだろうか。ファシズムが台頭した1930年代のヨーロッパの政治危機とも対比させながら、気鋭・若手の論者が国家から文化の問題にわたる現状分析と批判を哲学的・思想的に深めるトーク・バトル。
http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/shinjukuseminar.htm#seminar_fukken7

席の余裕もまだあるようですよ。

◇新宿セミナー@Kinokuniya
http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/shinjukuseminar.htm

◇未來社
http://www.miraisha.co.jp/

名を救う―否定神学をめぐる複数の声 (ポイエーシス叢書)

名を救う―否定神学をめぐる複数の声 (ポイエーシス叢書)

コメント

  1. tropicalist より:

    デリダが『名を救う』で論じている神秘主義的宗教詩人シレジウス。その『シレジウス瞑想詩集』(岩波文庫、全2冊)がしばらく品切れになっていましたが、このほど重版されるそうです(来月16日の由。ソースは「図書」11月号)。デリダとあわせてこちらもお求めになるといいと思います。
    http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/33/2/338191+.html

    というわけで、ご宣伝ありがとうございます。くわえて、昨夜はおつかれさまでした。こちら(はてな)でははじめまして、ですね。

    ……ついでながら、このところの岩波文庫のラインナップはすごいですね。11月が、レヴィナス(!)、ビュトール(!!)、12月がディドロ『絵画について』(!!!)。シブめですが、攻めている、っていう感じ。

  2. clinamen より:

    おお、シレジウスが重版ですか!(ひょっとして『名を救う』邦訳刊行効果でしょうか) 持っていなかったのでこの機会に購入します。おしらせありがとうございました。たしかに最近の岩波文庫はアグレッシヴですごいですね。今月は『繻子の靴(上)』と『アメリカ紀行』も出ましたし!

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