絶滅☆現代思想

本日発売の雑誌『現代思想』2015年9月号の特集は「絶滅――人間不在の世界」。

  • 大澤真幸、千葉雅也、吉川浩満「討議:絶滅とともに哲学は可能か」、『現代思想』2015年9月号、青土社

現代思想 2015年9月号 特集=絶滅 -人間不在の世界-

現代思想 2015年9月号 特集=絶滅 -人間不在の世界-

大澤真幸さん、千葉雅也さんとの討議に私もお邪魔しています。お二人の対話が活字になるのはたしかこれが初めてのはず。楽しい鼎談でした。

以下は内容紹介と目次。現物もぜひご覧ください。

『現代思想』2015年9月号 特集*絶滅――人間不在の世界
http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791713042

あまりに理不尽で偶然的な人類の生存。
絶滅から生命の歴史を眺めてみると、生存競争のあまりに“理不尽な”実相が見えてくる。
隕石衝突、大噴火、気候変動、パンデミック、核…。
本特集では、天変地異から科学的大惨事まで、絶滅を導く数多のシナリオから人類消滅後の世界に思いを馳せることで、私たちの人間中心主義を問い返す。

■連載――●科学者の散歩道●第二二回
  「行としての科学」  いまは山中、いまは浜  / 佐藤文隆

■連載――●家族・性・市場●第一一五回
  生の現代のために・6 / 立岩真也

【討議】
絶滅とともに哲学は可能か  /大澤真幸+千葉雅也+吉川浩満

【絶滅のシナリオ 】
絶滅について考えること  / 池田清彦
世界をやりなおしても「考えるヒト」は生まれるか? / 長沼 毅
絶滅は進化の影絵である  系統発生を可視化する論理について / 三中信宏

【絶滅の哲学】
絶滅の真理 /R・ブラシエ 星野 太訳
絶滅と存在についての覚え書き  / E・サッカー 島田貴史訳
映画、気候変動、ユートピア主義の袋小路  / T・コーエン 清水一浩訳
写真的なものの領分  万物の救済と絶滅における / 小泉義之

【絶滅の生態系】
涙にくれ、異国の畠中に立ちつくした  アグリロジスティックスを通して考える / T・モートン 小川 緑+篠原雅武訳
必然性の全体から抜け落ちる  惑星的な混淆あるいは放浪について /山内朋樹

【人間的な絶滅】
第三世界の起源  / M・デイヴィス M・ヤン訳
フレデリック・ソディと〈破局〉の経済思想  原子力・気候工学・金融化  / 桑田 学

【絶滅以後 】
人類でなくなるための人類学  受動的な能動性が拓くおぞましくも美しき未来 / 大村敬一

■研究手帖
モバイルメディアとモード化する政治主体  / 難波阿丹

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