哲劇メモなる物に就て

最近、拙ブログを(ありがたくも)新たにご高覧くださる方々が(ほんの少しだけ)増えている(ような気がする)ので、今日は拙ブログの内容ついてあらためてご紹介させていただきたいと思います。

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拙ブログの記事は大まかにいって下記の3つに分類できます。

  1. 各種情報
  2. 雑文
  3. 身辺雑記

1の各種情報には、本の新刊案内、音楽の新譜案内、イベント告知、ニュースリンクなどが含まれています。わたしにとって興味のあるモノやコト――しかも新しい/あまり知られていないであろうモノやコト――をご紹介することが目的です。個々の記事は、おもに下記のカテゴリーに(すべてではないですが)収められています。

2.の雑文とは、つまりわたしが好き勝手に書いている文章のこと。テーマは雑多で、科学/芸術/哲学にかんする作家や作品についてのメモや批評から、仕事の宣伝、目下わたしが探究したいと考えているトピックにかんするメモ、マ(愛犬マルティナ=通称マ)との交流、単車(ハーレーダビッドソン)の話題のほか、とくにこれといった特定のテーマをもたない随筆のようなもの(=似非エセー)まで含みます。ヴォリュームとしてはここがいちばん大きいように思われます。ちなみに最後の、[随想]カテゴリーに含まれる記事は、わたしが日ごろから敬愛してやまない作家の作品に収められているような文章――たとえば、プルタルコス『モラリア』、モンテーニュ『エセー』、ドストエフスキー『作家の日記』、内田魯庵魯庵の明治』、中江兆民『一年有半』、幸田文『みそっかす』、深沢七郎『言わなければよかったのに日記』、石原吉郎『望郷と海』、寺山修司『スポーツ版裏町人生』、大西巨人大西巨人文選』、田島正樹『魂の美と幸い』、等々――を「お手本」とし(た「つもり」――あくまでつもりです――になっ)て書きつづったものです。ご覧のとおり、結果的には質においても内容においてもまったくちがったヘンチクリンなものになっちゃってますが。個々の記事は、おもに下記のカテゴリーに(すべてではないですが)収められています。

3.の身辺雑記、これは文字通り身辺雑記で、日々に起こった小事件や出会った小ネタなどを紹介しています。個々の記事は、おもに下記のカテゴリーに(すべてではないですが)収められています。

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詳しくは、画面右側にある連載別/内容別目次をご覧ください。内容別目次では、「哲学」「文学」「社会学」「音楽」などの文化領域別の分類も行っております。また検索窓も用意してありますので、目当ての記事が見つからない場合にはキーワード検索をしてみてください(見つかる保証はありませんが)。

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ところで、よりによって今日なんでこんな自己言及的な記事を書いたのかというと、生ぬるくなった夜明けのコーヒーをすすりながら拙ブログの記事一覧を眺めていて、ふとその乱雑ぶりに自ら辟易してしまったからです。たとえば、カルナップ「言語の論理的分析による形而上学の克服」のレジュメの隣にマ散歩記事が並んでいたり、簡単な新刊情報の隣に原稿用紙50枚分くらいの長大な雑文が掲載されていたり、という具合。これでは、拙ブログを一瞥されたときに「なんのことやらわからん」と思われてもしかたがありません。世の中にはジャンルやスタイルを限定して美しく仕上がっているブログがたくさんあり、それらを見るにつけ感嘆するのですが、わたしにはいまのところそれはできません。

それと、わたしが人様のブログを読む際に、あまりにたくさんのテーマや記事数があると、だんだんと足が遠のいていきがち――そのブログのおもしろさにたいする評価は変わらないとしても――という事実に最近気づいたからです。今日あらためて拙ブログのご紹介をしてみたのは、できればあなたにそんな辟易を感じてもらいたくないためでありました。

人の興味はそれこそ「人さまざま」(©テオプラストス)ですから、犬の記事だけ読みたい人や、哲学関連の情報だけを知りたい人や、単車にしか興味がない人(すみません。単車関連は最近サボっています。が、また書きます)もいらっしゃることでしょう。そんな場合には、拙ブログの乱雑さをやりすごしつつ、画面右側のメニューにある連載別/内容別目次、または検索窓から、お好みのテーマに直行していただけたらと思います。

これ(拙ブログ)に懲りず、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

◇【関連記事】哲劇メモ > 取扱説明書 – ブログの内容が変わってきたためアップデート予定ですが
http://d.hatena.ne.jp/clinamen/00000000/p2

コメント

  1. matsuoka_susumu より:

    最近訪れ始めたものです。量質ともに充実しており、読み応えがあります。この守備範囲の広さはどこから来るのでしょうか……
    そんなところからけっこう気になることなので、差し支えなければお答えいただければと思うのですが、吉川さんは目下どうやって食べてる(生活してる)のでしょうか?フォークでとかお箸でとかそういうことでなく…。無神経な質問ですいませんが、参考にさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

  2. clinamen より:

    >matsuoka_susumuさん
    コメントありがとうございます。目下どうやって食べてるのか?……むずかしい質問(しかも、わたしにとって【のみ】むずかしい質問)ですね(笑)。ふだんは「俺に体重と収入の話はするな!」と周囲を震え上がらせているハードコアなわたくしですが、「参考にしたい」ということなので、簡単にお応えします。
    どうやって食べてるかについてですが、フォークでも箸でもなくお上品に手で直接いただきます。……じゃなくって、つまり生活費(カネ)をどう捻出してるのかってことですよね。印税と原稿料で食べていると申し上げたいところですが、ご覧のとおり、ンなこたぁない(©タモリ)。事態は単純で、少し前まで会社で働いていたころの余禄で食ってる、といったところです。とはいえ、一生この事態がつづくとは思えない――急死、頓死、客死でもしないかぎり――ので、どうやって食っていこうかといろいろと考えているところではあります。印税と原稿料は(わたしの心の中では)特権的に価値のある収入源ですが、その実際の価値(現行の経済システムにおける価値)は雀の涙ほどのものです。というわけで、物書き以外にもなにかちがった仕事でもしようと模索中です。その際、つぎの3つの仕事――デイトレーダー(向いてない)、航空機パイロット(目が悪い)、政治家(カリスマ性に欠ける)――は除外したいと考えておりますが。
    以上、ご参考にはならないと思いますが、いちおうお応えしてみました。

  3. matsuoka_susumu より:

    ご回答ありがとうございます。

    >周囲を震え上がらせている
    むむむ、吉川さん、実は武闘派なんですね(笑)。体重も多いのですか…。今後は身の安全のため不躾な質問をしないよう気をつけます。
    それで、プロフィール、肩書きなど表層的なことは措こうという人もいますが、言葉の自律性というものをあまり信じていないので(言葉を貶めたいわけではなく元々そういうものだと思うのです)、その人がどういう風に生きているかということが気になります。もっとも仕事=人生とか、自己実現云々とかいうことを持ち出したいわけでもありませんので悪しからず…。私自身、最近はフリーターなのでした。今後ともよろしくお願いします。

  4. clinamen より:

    こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。

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