ゲンロンカフェにて稲垣諭さん、戸谷洋志さんにお話を伺います。
- 【トークイベント】稲垣諭、戸谷洋志、吉川浩満「システムの暴力と生の哲学──アーレント、村上春樹、アウシュヴィッツ」ゲンロンカフェ、2022/9/16
会場観覧でもオンラインでも、そしてアーカイブ視聴でも。よろしくお願いいたします。
9/16(金)19時から。
気鋭の哲学者、稲垣諭さん、戸谷洋志さんのお二人に、官僚的なシステムの中でどう生きるかをたっぷり議論していただきます。お見逃しなく!来場 https://t.co/O7flnl9shX
配信 https://t.co/Y8q25ne7gO @inaphenomeneuro @toyahiroshi @clnmn #ゲンロン220916 pic.twitter.com/I6W3EDvjZ1— ゲンロンカフェ【会場観覧再開!】 (@genroncafe) September 5, 2022
【イベント概要】
東洋大学教授の稲垣諭さん、関西外国語大学准教授の戸谷洋志さん、文筆家の吉川浩満さんによるトークイベントを開催します。今年の春、稲垣さんは『絶滅へようこそ──「終わり」からはじめる哲学入門』(晶文社)を、戸谷さんは『スマートな悪──技術と暴力について』(講談社)をそれぞれ同時期に刊行し、話題を呼んでいます。
『絶滅へようこそ』は、人類が「絶滅」した億年単位の宇宙の遠い先を想像するなど、途方もなく視野を拡張するところから、いまと未来をどう生きるかの哲学を探究します。『スマートな悪』は、テクノロジーが発達し、私たちの生活が便利で「スマート」になることの倫理的な問題について考察を広げます。
両書に共通するのは、官僚的なシステムの暴力を回避し、抵抗するための思索です。官僚的なシステムがもたらした最悪な出来事として、アウシュヴィッツ強制収容所のユダヤ人大量虐殺が挙げられます。しかし私たちは、官僚的な組織のあり方を真っ向から否定し、共同体のいかなるシステムにも属さずに孤立して生きていくことはできません。
ではどうすればいいのか。両書は、村上春樹の作品をそれぞれの道筋で経由することで、官僚的なシステムで成り立つ世界で私たちがより良く生きていくためのあり方を追求していきます。
そのほかにも、技術に対する問いかけなど、さまざまにテーマがクロスする両書。『理不尽な進化』『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』などで進化や絶滅、諸科学の技術の発展を取り上げながら哲学的な考察をしてきた吉川さんの司会進行のもと、気鋭の哲学者おふたりにたっぷりと議論を展開していただきます。どうぞご期待ください。
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