わたしの中で好感度No.1のバイク雑誌、それが『Bikers Station』。
よく読んでいる雑誌といえば――愛車がハーレー・ダビッドソンだから自然と――『HOT BIKE Japan』『HARDCORE CHOPPER』といったハーレー系雑誌になるけれど、好感度といえばこの『Bikers Station』がダントツである(もちろん先のハーレー系二誌も好きだから読んでいるのだが)。
理由はふたつある。
ひとつめは、党派性やそれと結びついた妙なプライドから自由である(ように思える)こと。ビールや政治といっしょで、バイクにも党派やプライドがあるのである。もちろん、そこに党派やプライドがあること自体は当然のことだからして、それについてはなんとも思わない。しかし、そこから自由につくられているような雑誌が存続していることに、わたしはなんともいえない安堵を覚えるのである。CB特集もNinja特集もDucati特集もBuell特集も、それにもちろんHarley-Davidson特集もよかった。
5月号の特集はズバリ「日本のオートバイ」である。あえて党派でくくれば「ハーレー党」であるはずのわたしも、誌面を眺めているだけで楽しい気分になる記事だ。
- 『バイカーズステーション』特集*日本のオートバイ、2006年5月号、遊風社
Bikers Station (バイカーズステーション) 2006年 05月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 日本出版社
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 雑誌
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【表紙の言葉】1950年代のスーパーカブ、YA-1、CB92から最新のGSX-R600/750、600ccクラスの試乗等々
【目次の言葉】このタイトルは幅が広すぎる。よくわからんぞという読者も多かろう。実にもっともである。先月イタリア特集をやり、その勢いで、今月は日本車の話題が多いから、追加取材をして大きくひとつにまとめようとした結果である。お楽しみいただければ幸いだが、気に入らなかった方にはお詫びしたい。
好感度のふたつめの理由は、その木訥さである。まず、上記に引用した表紙における「等々」の文字。表紙に「等々」とか書くかフツー? まあ、それはいいとしてもだ。目次における同特集の解説にも注目したい。
先月イタリア特集をやり、その勢いで、今月は日本車の話題が多いから、追加取材をして大きくひとつにまとめようとした結果である。お楽しみいただければ幸いだが、気に入らなかった方にはお詫びしたい。
とはまた、ずいぶん正直じゃないか。目次にまでそんなこと書かなくていいよ。大丈夫だよ。安心してよ。ちゃんと読むから。
この雑誌は、オートバイという不条理な乗り物にたいするセンス・オブ・ワンダーの感覚(≒プライドへの自由)と同時に、その意味不明な木訥さ(≒プライドからの自由)によっても、わたしを魅惑してやまないのである。
……と絶賛したのはよいのだが、すでに4月28日に6月号が出てるという罠。
◇『バイカーズステーション』 – 公式サイト
http://bikers-station.com/
【関連記事】
◇哲劇メモ > [単車] – ハーレーダビッドソンの改造、整備など
http://d.hatena.ne.jp/clinamen/searchdiary?word=%2a%5b%c3%b1%bc%d6%5d
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