ようやく読了。
- 作者: ピーター・L.バーガー,トーマスルックマン,山口節郎
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2003/02/20
- メディア: 単行本
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ものすごく文章がうまい(内容の話じゃなくて恐縮)。バーガーの読者ならご存じのとおり、ウィットとユーモアにあふれ、アナロジーや例解の出しかたも抜群である。小説も書いているくらいだから当然かもしれないが。また、大事な箇所においては、普通の言葉で述べたあと、(多くの場合、「言い換えれば」などという前置きとともに)今度は術語をもちいてそれをパラフレーズしてくれる。これも当たり前といえば当たり前のことだが、しかし、それにしてもうまい。メモをとったり引用をしたりする場合にもバッチリ決まるようになっている。こういう著者だと、本をつくるさいに帯や扉に印刷する文句も選びやすく、編集者もやりやすいだろう(と勝手に編集者に感情移入してみる)。このサーヴィス精神(?)には尊敬の念を禁じえないし、ぜひ見習いたいものだ。
さて、しかし。このわかりやすさはなんだ。かえってモヤモヤしてくる。ほかの作品や二次文献などを読んだうえで、このモヤモヤを再検討すること。
目次
序言
序論―知識社会学の問題
I部 日常世界における知識の基礎
1章 日常生活の現実
2章 日常生活における社会的相互作用
3章 日常生活におけることばと知識
II部 客観的現実としての社会
1章 制度化
2章 正当化
III部 主観的現実としての社会
1章 現実の内在化
2章 内在化と社会構造
3章 アイデンティティ論
4章 身体とアイデンティティ
結論
原注/新版訳者あとがき/序論および原注の人名索引/事項索引
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